2021.10.6
Race Report
スーパーバイク世界選手権World Supersport300最終戦となる第8戦"Motul Portuguese Round"が、10月1日ポルティマオにて開幕した。今大会は3日間を通して天候に恵まれ、World Supersport300クラスにとっては最終戦に相応しいコンディションでの大会開催となった。ポルティマオはアップダウンの激しいコース。このコースをどう攻略していくかが今回の戦いとカギとなる。
今大会最初のセッションは、9:45から行われたWorld Supersport300クラスのFP1だった。岡谷はセッション後半4番手タイムを獲得するなど好走を続け、今大会初のセッションを13番手タイム(1’57.065)で終える。午後のFP2では開始12分後、転倒車両が発生したことによる赤旗中断が発生したが、自分のペースを守りタイムアタックを続け12番手タイム(1’57.707)を獲得。岡谷とチームはこの2回のフリープラクティスでレースに向け、マシンセッティングを確実に仕上げていった。
迎えた2日目、Superpoleは9:45、気温21度、路面温度25度の絶好のコンディションで始まった。開始3分、レースディレクションの判断によりセッションが赤旗中断となる事態が発生したものの、セッション開始後は他ライダーの動きを冷静に見ながらタイムアタックを開始。今季最上位グリッドである6番手(1’56.176)を獲得することに成功した。
同日昼過ぎ、13周のRace1は始まった。気温は23度、路面温度40度、向かい風のレースとなった。スタートを成功させた岡谷はオープニングラップで4番手を獲得、何度かポジションを入れ替えながらも確実に前へ前へとプッシュし3周目には2番手につける。しかしライバルの追撃は激しく、岡谷に何台ものライバルが襲いかかる。その追撃により6周目では一時13番手までポジションを下げてしまったが、ライバルの後方からスリップストリームを使い少しずつポジションを回復していった。そしてついに迎えたファイナルラップ、ホームストレートで7番手から3番手へジャンプアップした岡谷は、激しい接近戦の中、集団の中でうまく位置を確保しながら猛プッシュし、更に2番手へポジションアップ。そのまま激しい戦いを制し、2番手でレースは終了。その後、トラックリミットペナルティが課され1つポジション降格となったものの、3位表彰台を獲得した(1’56.617)。
World Supersport300のRace2は、今年最終日となる日曜日、15時15分から行われた(気温22度、路面温度37度)。Race2も激しいレースとなり、どのライダーもポジションを激しく入れ替えながらレースは進んでいく。レース中、前方にポジションを獲得しても、後方のライダーにスリップストリームを使われてしまうことが多く、前に出るタイミングが難しいのだ。岡谷も例外ではなく、一時トップを奪取するもその後ポジションダウンするという展開を何度か繰り返した。残り5周となり、トップが集団を抜け出し単独走行となると、岡谷を含む十数台によるセカンドグループでの戦いが始まった。一時11番手までポジションを下げていた岡谷だったが、じわりじわりと追い上げ8番手でラストラップへ。その後1台パスし7番手へ浮上。更に前を走るライバルが転倒したことにより6番手となり、そのままフィニッシュラインを通過。その後の裁定でライバルにペナルティが課されたことにより、Race2の結果は4位で終了となり(1’57.005)、年間ポイントランキングでは5位を獲得した。
・岡谷雄太コメント
今戦はフリープラクティスできっちりマシンを仕上げ、予選からいい流れを作り今季ベストグリッドでレースをスタートすることが出来ました。とても良い流れでした。Race1は表彰台を獲得、Race2は4位と、結果もとても良かったと思っています。どちらのレースもハードな戦いで大変でしたが、その中で自分のベストは尽くすことが出来ました。 今年はこれでWorld Supersport300のレースは終了です。チーム、関係者、スポンサーの皆様、応援してくださるファンの皆様、そして支えてくれる家族に、とても感謝をしています。
今年もありがとうございました。今後の活動につきましては、決まり次第ご報告したいと思っています。これからも応援をよろしくお願いいたします。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.9.29
Race Report
9月24日、スーパーバイク世界選手権World Supersport300クラス第7戦が、スペイン、ヘレスサーキットで開幕した。ヘレスサーキットは岡谷が得意とするコースだ。昨年ここでは4位を獲得、表彰台までほんの少しの僅差まで迫っていた。今戦では、ここまでの経験からレース展開の予想、組み立てなど入念にイメージしレースに挑む。
開幕初日の金曜日、路面は濡れてはいなかったものの曇り空。午前中のFP1・午後のFP2共に気温はほぼ変わらず、肌寒い1日となった。低い路面温度によって、タイムは全体的に伸びず、タイヤマネジメントに悩む初日となったものの、岡谷はレースに向けてマシンセッティングを順調に進めていった。
快晴に恵まれた2日目、午前9時45分から20分間のSuperpoleが行われた(気温20度、路面温度22度)。岡谷は序盤からコースインし走り込む。そしてセッション中盤から激しくなるタイムアタック合戦に合わせて動き、開始10分を過ぎたあたりで自身トップタイムを更新、8番グリッドを獲得した(1’52.883)。
同日午後に迎えたRace1では、午前中に比べ気温もあがり、気温25度、路面温度は34度となっていた。3列目からスタートしオープニングラップは7番手、そのままトップグループの中でレースを進めていった岡谷。クラッシュの相次ぐ激しい展開となっていたが、残り6周では3番手に浮上、その後すぐトップに立った。そこからはライバル達との激しいバトルによって何度かポジションを入れ替えたが、再びトップに返り咲き残り残り4周に突入。しかし後方ライダーの激しい追撃により8番手まで後退してしまう。再び前へ前へとプッシュした岡谷だったが、その後方で5台が絡む多重クラッシュが発生し赤旗が振られ、レースはそのまま終了。Race1の結果は8位となった(1’53.640)。
最終日の日曜日は、青空が広がる絶好のコンディションの下でRace2が行われた。気温は3日間を通じてもっとも高い29度、路面温度は47度まで上がっており、路面温度が高いことによるタイヤマネジメントが重要な戦いとなった。レースは序盤から激しい戦いが繰り広げられ、ライバル達がめまぐるしくポジションを変える中、岡谷は周回数を重ねるごとに少しずつポジションを上げていく。レース終盤の残り2周では、一時セカンドグループトップの2番手へ浮上。その後岡谷を含む3台による激しい2番手争いが始まった。お互いに何度もポジションを入れ替えながら突入したラストラップ、ファイナルセクターに勝負をかけた岡谷は、最終コーナー立ち上がりでライバル2名を抜き返し、2位でフィニッシュラインを通過。レース後ラストラップでのトラックリミットペナルティにより1つポジションを落としたものの、3位表彰台を獲得した(1’53.416)。
・岡谷雄太コメント
今回のレースウィークは理想の流れで進めることが出来ました。マシンのセッティングも走行を重ねるごとに決まっていきました。Race1では、順位自体は8位でしたが、いつもより早いタイミングから上位をキープ出来たのでとても良かったと思っています。 Race2は思い通りの良いレースが出来ました。一点、トップの一台を逃してしまったことは悔やまれますが、セカンドグループのトップで走ることが出来たことは、今まで出来なかったことだったのでとても嬉しいです。やっと苦しい時期から脱出できたように感じます。この良い流れで、最終戦のポルティマオでは、ダブルウィンを目標に全力で戦います。 引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
今回、Race1での事故によってDean Berta Viñales選手が亡くなってしまいました。彼はとても速いライダーであり良きライバルでした。とても悲しいです。 ご家族や友人、チームの皆様の立場に立つと、その心情を思うと言葉もありません。心より哀悼の意を表しますと共に、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.9.23
Race Report
スーパーバイク世界選手権World Supersport300クラス第6戦が、9月17日から19日、スペイン、カタルーニャ・サーキットで開催された。スーパーバイク世界選手権は今回のレースから3週続けてのレース開催となる。そしてWorld Supersport300クラスはこの3連戦の最後が今季最終戦のため、ここからは更に熾烈な戦いが続く。
大会初日の金曜日は天候に恵まれ、雲の少ない晴れた空の下FP1・FP2が行われた。昨年は天候に翻弄される大会となったカタルーニャ戦。岡谷は昨年とは異なるコンディションに順応すべくFP1・FP2共に走り込んだ。しかしFP2ではタイヤにトラブルが発生、そのためマシンのセッティングにも影響が出てしまう。Superpoleに向け、少し不安の残る初日となった。
2日目、World Supersport300クラスのSuperpoleは気温20度、路面温度26度のドライコンディションにて行われた。この日、雲は多いもの晴れており過ごしやすい気候となっていた。走行開始と共にコースインした岡谷は序盤から56秒台で走行し、4周目で今大会の自身のベストタイムを更新(1’56.286)、5周目でも同じタイムを記録し安定した強さを見せる。しかしライバル達も負けてはおらず55秒台に入る選手が続出。結果、21番手でレースを迎えることとなった。
Race1は、お昼過ぎの12時46分に開始された。気温は25度、路面温度は34度、天候は少し晴れ間の見える曇りだった。岡谷は7列目からスタートし、オープニングラップを15番手で終える。その後もじわじわと順位を上げ、残り7周では8番手へ。そこから十数台からなるトップグループでの激しい戦いが始まった。途中ライバル同士の接触転倒が発生するなど超接近戦が何度も繰り返され、一旦は16番手まで後退してしまった岡谷。しかし諦めず再び追い上げ、残り2周の後半でトップへ踊り出る。そしてそのままトップで迎えたファイナルラップだったが、ホームストレートで後方のライバルにスリップストリームを使われ、8番手へ後退してしまった。その後順位を回復すべく奮闘したものの、ライバル達も手強くそのまま8位でフィニッシュとなった(1’56.395)。
そして迎えた最終日、Race2は13時46分、気温24度、路面温度41度のスッキリと晴れた空の下始まった。(1‘53.717)。今回、Race1で転倒してしまったライバルが1名欠場したことにより、岡谷は1つグリッドが上がり20番手からスタートとなっていた。スタートは成功し、オープニングラップからどんどん追い上げていく。4周目では6番手まで順位をあげ、セカンドグループの先頭でトップグループを追う展開へ。その後レース中盤でトップグループに追いついた岡谷は、更にプッシュし残り3周でトップに登り詰める。その後激しく順位を入れ替えながらも表彰台圏内を守っていたが、レースが激しさを増す残り2周、激しい順位争いにより9番手まで後退してしまった。それでも諦めずプッシュし迎えたファイナルラップ、3番手まで順位を回復した岡谷だったが、10コーナーでライバルが後方から岡谷に接触。転倒は免れたものの順位を落とし、6位でフィニッシュラインを通過した。レース後の裁定でライバルがトラックリミットペナルティにより降格、公式結果は5位となった(1’55.549)。
・岡谷雄太コメント
今回、初日のFP2でタイヤのトラブルが発生しマシンのセットアップがうまく進まず、Superpoleに向けて準備万端とは行かなかったが、単独のラップタイムはまとめられたと思っています。 その後のRace1・Race2では、共に追い上げのレースとなりましたが、自信を持ってレースに臨めていましたし、実際トップに追いつくことが出来ました。特にRace2は今までのレースの中で一番うまいレース運びが出来ていたと思います。どちらも勝つことが出来るレースだったのですが、いろんな要因があり勝利を逃してしまいました。諦めずに次戦こそ優勝を狙います。 引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.9.9
Race Report
9月3日~5日、スーパーバイク世界選手権 World Supersport300クラス第5戦がフランス、マニクール・サーキットで開催された。マニクールは昨年、雨に翻弄され波乱のレース展開を生んだサーキット。そんな中でも岡谷はレースを走りきり自信を生んだ場所でもある。その自信を胸に今大会に挑んだ。
World Supersport300クラスのFP1は、金曜日の朝一番、9時45分から行われた。雨は降っておらず晴れ間の見える曇り空だったものの、朝方までの雨によって路面は濡れており、このセッションはレインコンディションでの走行となった。気温18度、路面温度21度と寒い中、危なげなくセッションを進め、16番手タイムを獲得し(2’05.804)、今大会最初のセッションを終えた。 午後のFP2では路面が完全に乾き、気温25度、路面温度37度と、朝とは打って変わって暑い中でのセッションとなった。岡谷とチームは昨年のデータにはないドライコンディションに対し、マシンのセッティングを模索しながらセッション進めていった。しかしセッティングは決めきれず、FP2は20番手(1’55.299)で終えることとなった。
迎えた土曜日、Superpoleは曇の多い空の下、午前9時45分から開始となった(気温19度、路面温度23度、ドライコンディション)。岡谷はまだセッティングを決めきれずにいたものの、走行開始から10分後、今大会自己ベストタイムを記録。結果10番手(1’53.854)でレースを迎えることとなった。
同日12時46分、World Supersport300クラス、Race1は開始された。空はすっきり晴れ気温もあがっており、暑く感じる気候となっていた(気温26度、路面温度36度)。4列目からスタートした岡谷はスタートを成功させ、オープニングラップで7番手へ浮上、トップ集団の中でレースを進めていく展開へ。レース中盤では3番手へ順位をあげるも、ライバル達との激しい3位争いの末、6番手へ後退してしまう。迎えたレース終盤の残り4周、前を走っていた選手が接触転倒したことにより4番手へ浮上、そこから表彰台に向かって必死に戦う岡谷だったが、次の残り3周、S字の進入で転倒を喫してしまい、残念ながらRace1はリタイアとなってしまった。
日曜日、World Supersport300クラスのRace2は大会最後のレースとして15時16分に開始された(気温28度、路面温度43度、ドライコンディション)。岡谷はRace1の経験からマシンのセッティングを見直し、Race2へ臨んでいた。スタート直後、12番手へ少し順位を落とすも、そこからじわりじわりと順位をあげ、残り8周では5番手まで浮上、トップグループへ食らいついていった。その後も少しずつ追い上げ、ライバルとの接近戦の中迎えたファイナルラップ、岡谷はトップに立つ。このまま逃げ切れるかと思ったのも束の間、ライバル4名が岡谷に襲いかかり激しいトップ争いへ。超接近戦が何度も繰り返され、結果5位でコントロールラインを通過しチェッカー。(1‘53.717)。
・岡谷雄太コメント
今回、マニクール・サーキットでのドライのデータがない中レースウィークを迎え、厳しい状況の中で、自分のポテンシャル自体は100%引き出せていたとは思います。しかしRace1ではマシンのセッティングを満足行くところまで詰めることが出来ていない状態でレースを迎えてしまい、そこが敗因となってしまいました。レースの進め方を見直さなければならないと感じました。 Race2に関しては事前に出来ることはやりきって臨むことが出来、勝ちに行くつもりで臨んだものの実力が足りませんでした。運も足りなかったのかもしれません。しかしここまでのレースではリタイアが多かったので、今回最後まで走りきることが出来たことはとても良かったことだと感じています。ただ勝てなかったことが”とても”悔しかったので、これからのレースで逆襲したいと思います。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.8.11
Race Report
スーパーバイク世界選手権 World Supersport300クラス第4戦が8月6日~8日、チェコのオートドローム・モストにて行われた。ここは岡谷が初め挑むサーキットとなる。適応性には自信があり、今季初優勝を目指し全力で戦う。
初日、FP1は厚い雲に覆われた曇り空の下、12時25分から行われた。気温22度と肌寒く、路面はドライコンディションであった。岡谷は初めて走るサーキットに順応するべく、セッション開始と共にコースインし、順調に走行を重ねていった。結果、セッション終盤に近づくにつれタイムを更新し、15番手タイム(1’49.345)を獲得。 同日午後に行われたFP2は、雨はあがっていたが生憎のウェットコンディション。岡谷は初めて体験するチェコでのコンディションということもあり、序盤から積極的に走り込む。周回数を重ねるごとに、このセッションでのタイムを更新し、31番手(1’59.763)ではあったが、貴重なデータを蓄積しFP2を終えた。
2日目、World Supersport300クラスのSuperpoleは、午前9時45分、快晴のドライコンディションで行われた(気温20度、路面温度28度)。岡谷はマシンのセッティングを詰め切ることができず苦戦。走行8周目で自己ベストタイムを更新したものの満足いく結果が得られず、結果16番手(1’48.263)でレースを迎えることとなった。
同日土曜日の午後12時46分、気温26度、路面温度40度の少し雲のある晴れた空の下、Race1は開始された。岡谷は6列目からスタートし、順調な滑り出し。レース開始直後の1コーナーでは、マシン同士の接触などによる他ライダーのコースアウトが複数台発生し、波乱のレース開始となる。そんな中、岡谷はチャンスを見逃さず10番手へ浮上。その後も他ライダーの転倒が相次ぐ中、岡谷は順調に走り続けた。レース中盤、トップ1台がグループを抜けだし、11台ほどのセカンドグループが形成され岡谷は後方から食らいついていく展開へ。そこから少しでも前へ前へと奮闘した岡谷だったが、ライバル達も手強い。何度か順位を入れ替えながらもプッシュしたが、Race1は11位(1’47.481)でのチェッカーとなった。
大会最終日の日曜日13時46分、14周のRace2がスタート。気温は24度、路面温度40度、雲は多いが晴れている。岡谷はRace1までの結果から、朝のWarmupからマシンのセッティングを思い切って変更し、良い手応えを掴んでいた。Race2こそ勝利を掴むべくレースに挑んだ。レース開始直後、岡谷の目の前で他ライダーの接触転倒が発生。冷静に対応し接触を避けたものの出遅れてしまう。しかし岡谷は本来の強さを見せ、3周目には17番手まで順位を回復、4周目でファステストラップを刻むペースで猛追。その後、残り10周で10番手、残り7周では4番手と、順調に順位を上げていった。そして迎えたラストラップ、スリップストリームを使い3番手で進入した1コーナー。表彰台に手が届くと感じたその瞬間、4番手の選手のマシンと岡谷のマシンが接触してしまう。結果、転倒を喫してしまい、残念ながらリタイアとなってしまった。
・岡谷雄太コメント
レース1の結果は思わしくなかったのですが、上位グループでの走行ができていたのでポジティブに考えています。
レース2はこの大会が初めてのコースであれだけのペースで走ることができたので、とても良かったと思っています。ただ、リタイアとなってしまった為、結果が残らなくて悔しかったです。これからのレースは知っているサーキットばかりで得意なサーキットが多いので、勝ちきれるように頑張ります。
引き続き、応援を宜しくお願い致します。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.7.28
Race Report
スーパーバイク世界選手権 World Supersport300クラス第3戦が7月23日~25日、オランダのTT・アッセン・サーキットにて行われた。前回のレースでは表彰台を目前に転倒、リタイアという悔しい経験をした岡谷。今大会でも表彰台を狙い、精一杯戦っていく。
初日の金曜日、今大会はWorld Supersport300クラスのFP1から始まった。少し肌寒く感じる曇り空の下、岡谷はセッション開始と同時にコースイン。セッション途中、コースの一部で雨が降りだす場面もあったが順調に走り込み、4番手タイム(1’49.496)でFP1を終える。午後のFP2では、セッションを通してドライコンディション。岡谷は今大会の自身のベストタイムを更新し、10番手タイム(1’49.471)でセッションを終えた。
2日目、World Supersport300クラスのSuperpoleは、午前9時45分、気温19度、路面温度26度と、少し涼しく感じる晴れた空の下始まった。岡谷はセッション中盤でトップタイムを記録し、自身の強さを見せる。結果、集団での走行でタイムを出しにくい状況の中、今季自身のベストグリットである7位(1’49.418)を獲得した。
同日午後12時46分から始まったRace1。気温は23度、路面温度は34度と、とても過ごしやすい気候の中、それぞれのライダーがスターティンググリッドへ。しかしグリッドに岡谷の姿がない。岡谷はテクニカルトラブルによってピットアウトが出来なかった。その後サイティングラップ中にトラブルは解消し、スタートには間に合ったものの、サイティングラップを走行することが出来なかった事によって、岡谷のグリッドは43番手となってしまう。そんな中スタートした14周のレースだったが、岡谷は冷静にスタートを成功させる。そこから素晴らしいパフォーマンスを見せ、2周目には21番手までポジションアップ。その後も更にポジションを上げ、残り9周ではファステストラップを刻み8番手へ。ここから岡谷はセカンドグループでトップグループを追いかける展開へ。セカンドグループでの激しい順位争いによって何度か順位を入れ替えながらもプッシュし、残り7周でトップグループへ追いつく。その後4番手まで追い上げ、残り4周、ライバルとの激しい接近戦の最中、他車との接触によってコースアウトしてしまい11番手へ。それでも諦めずプッシュした岡谷だったが、残り3周、11コーナーですぐ前にいたライバルが何らかのトラブルによって減速してしまった瞬間、スリップストリームが効いていたことにより避けきれず転倒。無念のリタイアとなった。
Race2は日曜日の15時16分、気温23度、路面温度33度、少し雲はあるものの晴れたドライコンディションで行われた。岡谷は4番手からスタート。良いスタートを決め、5番手で1コーナーへ飛び込んでいく。しかし岡谷のマシンは何らかの問題を抱え、本来のポテンシャルを発揮出来ずにいた。そのため、じわじわとポジションを下げ5周目には12番手へ。しかし岡谷はそれでも諦めず走り続け、9周目で7番手までポジションを回復。激しい接近戦で順位を入れ替えながらも6番手(1’49.773)でチェッカーを受けた。今回のRace2は、複数のライダーがレース中にコースを外れてしまう事態が発生するほどの激しいレースだったため、ペナルティを受けるライダーが続出したものの岡谷の順位には影響はなかった。
・岡谷雄太コメント
今週はフリーからの流れは良く勝てるチャンスがたくさんあったと思います。土曜日は最後尾から4番手まで追い上げることが出来、ポジティブな面をたくさん発揮することが出来ました。ただ反対にウィーク中、ネガティブなこともたくさん起き、とにかくいろんなことがあったレースウィークでした。次は初めて走るチェコでの大会となりますが、勝てるようにしっかりチームと協力して頑張ります。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.6.17
Race Report
スーパーバイク世界選手権第3戦、World Supersport300クラスにとっては第2戦となるエミリア・ロマーニャラウンドが6月11日~13日、イタリアのミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリにて開催。このサーキットは、岡谷がテストで走り込んできたサーキット。岡谷は優勝への自信を持って今大会に挑む。
今大会はウィークを通して天候に恵まれ、全てのセッションがドライコンディションとなる。岡谷は初日のフリープラクティスを順調に走り込み、フリープラクティス1では11番手タイム (1’51.023)、フリープラクティス2では4番手タイムを記録するも、コース外走行によりラップキャンセル、リザルトとしては18番手(1’51.023)となった。ラップキャンセルはあったものの、安定したタイムで初日を終え、予選に向けてコンディションを整えていった。
2日目、迎えたSuperpoleは午前9時50分、気温26度、路面温度35度と過ごしやすい陽気の中スタート。岡谷はセッション中盤で7番手タイムを記録するなど順調にセッションを進め、13位(1’50.048)で終了。岡谷の予想よりも他選手のラップタイムが速く、ポジションは満足いくものではなかったものの、レースウィーク中の自身のベストタイムを更新し、ポジティブな気持ちでRace1への準備を終えた。
同日午後12時46分から行われたRace1。気温は28度、路面温度46度、風がさほどなく、素晴らしいコンディションの元、総勢43台が参戦する15周のレースがスタート。岡谷は5列目からスタートを成功させ、オープニングラップは10番手でコントロールラインを通過。その後、激しい争いを見せるトップグループのすぐ後ろで、前に出る機会を伺いながらレースを進め、少しずつ順位を上げていく。4周目、岡谷はトップグループから数台が遅れたそのチャンスを見逃さず5番手へポジションアップ。そこからトップグループの中でレースを進め、7周目ではトップに立ち、レースをリードすることに。そしてレース終盤の残り2周、岡谷はライバルとの激しいバトルを続けるがトップ3台が集団を抜け出し、岡谷は7番手へと順位を落としてしまう。それでも諦めずプッシュし続け、迎えた最終ラップでは4番手へ浮上、トップを猛追する。セカンドグループでの激しい攻防の中、一旦5番手へ順位を落としてしまったが最終コーナーでライバルを制し、4位でフィニッシュ。(1’50.253)。
大会最終日、Race2は15時16分、気温33度、路面温度50度、雲の少ない晴天の元、Race1と同じく15周のレースで行われた。今大会では気温・路面温度は日を追うごとに高くなり、Race2は大会一番の暑さとなっていた。そのせいもあってか、Race2は1周目から後方で多重クラッシュが起き、その後もハイサイドによる他車の転倒が相次ぐなど、波乱のレース展開となる。岡谷は問題なくスタートを決めたものの序盤では中々ポジションを上げられず、それでも1周目は14番手、5周目では10番手、8周目では5番手と、焦らず堅実に順位を上げていった。その後、ライバルとの激しい攻防が繰り返され、岡谷は残り5周で一時10番手まで順位を落としてしまう。しかし諦めず、再度トップを追って順位を上げていった。その結果残り3周でトップへ浮上。そこから岡谷とライバル達との激しいトップ争いが始まった。迎えたファイナルラップ、後方のライダー達をなんとか抑えながらトップを走行していた岡谷だが、優勝が見えてきた14コーナーで激しくマシンがスライドしてしまう。コントロールを失いかけた岡谷だったが、落ち着いてマシンを立て直し加速。しかし次の瞬間、ライバルに接触され転倒。さらに転倒した岡谷の背中に後方から走行してきたライダーのマシンが接触してしまう。岡谷は起き上がることが出来ず、Race2は無念のリタイアとなった。
接触転倒後、岡谷はメディカルセンターに運ばれ、MRIなど入念な検査を受けた。結果、骨折など重大な怪我は認められなかった。また岡谷に接触したマシンのライダーはレース後、岡谷へ会うためメディカルセンターまで来てくれており、その場では会えなかったものの、その後岡谷とのメッセージのやり取りがあった。岡谷は今回の件に関して遺恨はないと語っている。
・岡谷雄太コメント
Race1、Race2共に勝てるチャンスはあったのですが、うまくまとめきれず、勝てるレースを逃してしまいました。強さは見せることは出来たのですが、結果に結びつけられなかったことがとても悔しいです。レース自体は100%で出来ていたので悔いはないですし、Race2の結果についても仕方がないことだと思っています。ただ、スポンサーの方々や応援してくれている方々に恩返しが出来ず、とても残念な気持ちです。次戦のアッセンまでに身体を回復させ、絶対に強くなって戻ってきます。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.5.26
Race Report
2021年FIM World Superport300クラス開幕戦が5月21日~23日、スペインのアラゴンにて開幕。今季も残念ながら昨年からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大による影響により、例年より3ヶ月ほど遅れての開幕となった。岡谷は4月にヨーロッパ入りし、イタリアのミサノで行われた事前テストからチームに合流。開幕に向けて準備を整えてきた。このような状況下でもレースが出来ることに感謝し、感染防止対策をしっかり行いながら今季のシリーズチャンピオンを目指す。
今季も岡谷が所属するMTM Kawasaki MOTOPORTのマシンはカラーリングが一新され、昨年に比べグリーンとホワイトが際立つマシンへ。気持ちも新たに開幕戦を迎える。
初日のフリープラクティスは、天候に恵まれドライコンディション。午前中のフリープラクティス1は11位 (2’08.215)、午後のフリープラクティス2はTOP(2’08.285)と、Superpoleに向けてコンディションを整えていく。昨年のアラゴン戦での苦しい経験を経て、着実に進化していることを実感できた初日となった。
2日目、午前9時45分、気温14度、路面温度22度と少し肌寒い中、ドライコンディションにてSuperpoleがスタート。岡谷はチームメイトと共にコースイン。途中セッションでのトップタイムを記録するなどコンディションは良かったものの、集団の中での位置取りに手間取り、11位(2’07.169)にて終了。レースは4列目からスタートする事となった。
同日、午後12時46分から行われたRace1。気温19度、路面温度33度、路面はドライ、少し雲はあるものの晴れた空の下、12周のレースは始まった。岡谷はスタートを成功させ、トップグループの後方から少しずつ順位をあげていく。1周目から他選手3台がクラッシュするなど波乱のレースの中、順調に順位を上げ6位を走行していた岡谷だが、4周目マシンにギヤトラブルが発生してしまう。しかし過去の経験から岡谷は瞬時にそのマシントラブルに対処し、その際のマシンの失速による他車との接触を避けるべく、自らオーバーラン。トップグループと少しギャップは出来てしまったものの、11位でコースに復帰する事ができた。その後、アグレッシブな戦いが続く混戦の中、順調に走り続け2周後には再びトップグループに戻った岡谷。その後、残り4周時点でトップに躍り出る。しかし残り3周に入ったところで3位に順位を落としてしまい、追い上げるべく奮闘。その後トップを奪ったが、岡谷のすぐ後方で起きた他車2台のクラッシュにより、レースは赤旗中断。岡谷はパルクフェルメに戻った時点では1位へ誘導されていたものの、その後の審議にてセクター1を通過した時点での順位が反映された結果、3位フィニッシュとなった(2’06.823)。
迎えた最終日、15時16分、気温13度、路面温度20度、曇り空のドライコンディションの中、今大会最後のレースとなるWorld Supersport300クラス、Race2がスタート。 岡谷は問題なくスタートを決め、Race1と同じく11番手から少しずつ順位を上げていく。このクラスは出走台数が多く、超接近戦の戦いが終始続く為、自分が走るスペースを確保しながら走行していくことがとても重要となる。Race2はRace1にも増して激しい接近戦が展開され、序盤から他車の転倒が相次いでいた。岡谷も例外ではなく、他車との接触が多数発生。なんとか転倒を避けつつ、着実に順位を上げていった。そして残り4周、岡谷は3位まで順位をあげ、トップを狙うことが出来る位置に。激しく順位を入れ替えながら迎えたラストラップ、岡谷はバックストレートでトップに踊り出る。しかし最終ストレートで3台にパスされ、惜しくも4位でRace2を終えることとなった(2‘07.089)。
・岡谷雄太コメント
SuperPoleではフリーからトップタイムを出すことが出来、かなり調子は良かったですが位置取りがうまく行かず、11番手のタイムまでしか届きませんでした。 Race1は、良いスタートを切ることができ、順位を段々と上げていきました。4周目にマシンのギアのトラブルで点灯を避けるためオーバーランをし、11位でトップグループと少しギャップがある中コースに復帰しました。 そこから自分のペースが良く、2周でトップグループに届き、その勢いでトップに立つことが出来ました。残り3周のところで赤旗中断になり、結果3位になりました。勝てるレース展開だっただけに悔しい結果になりました。レース後の裁定も混乱していて納得出来ないところもありましたが良いレースが出来たと思います。
Race2は、Race1と同じく段々と11番手から追い上げていきました。途中何度も他のライダーとヒットし自分のスペースをなんとか確保していました。なかなかトップに立つことが厳しいレースでしたがラストラップのバックストレート前に予想だにせずトップに立ってしまい、その後ストレートで3台に抜かれて4位でゴールしました。最後の最後に予想外の展開になり、自分の中での作戦は失敗となってしまいました。とてもポジションをキープするのが難しいレースでレースを生き残るのが難しかったです。
次戦はテストをしているミサノなので、経験もあり自信のあるコースです。次戦でも、自分の持てる力を全てぶつけて行きます。
引き続き、応援を宜しくお願い致します。
Result / WorldSBK web site SUPERPOLE RACE1 RACE2
2021.1.15
RELEASE
岡谷雄太は、2021年度もFIMスーパーバイク世界選手権へ参戦する事をご報告させて頂きます。チームは引き続きMTM Kawasaki MOTOPORTに所属しWorld Supersport 300クラスへ参戦します。昨年度は日本人初となるポールポジションと優勝を経験し、毎戦チャレンジングなレースを戦いましたが、本年度もシリーズチャンピオンを目指し全力で戦います。世界的にコロナが蔓延し悲しいニュースが続いていますが、皆さんを元気づけられる結果を目指します。
・岡谷雄太コメント
2021年シーズンもWSSP300にMTM Kawasaki から参戦します。 今シーズンの目標はタイトル獲得のみ。2020年を乗り越えた分さらに強くなって臨むことが出来ます。全戦全力で戦っていきます。今シーズンも応援よろしくお願いします!!!
■2021年度 岡谷雄太 レース活動体制
・参戦レース :FIM SUPERBIKE WORLD CHAMPIONSHIP
・クラス :World Supersport 300
・チーム :MTM Kawasaki MOTOPORT
・参戦マシン :Kawasaki Ninja 400
:@MTMKawasaki
:@mtm_kawasaki_motoport
End of Article